トワイゼルという町を拠点にし、マウントクックのトレッキングへと行ってきました。
トワイゼルからマウントクックの町までは65kmほど。
途中通る「プカキ湖」は水色に輝き、違う惑星に来たかのようです。
何でしょうこの景色。開いた口が塞がらず、もうなんて言っていいかわかりません。
脇見運転は危険ですが、これは見てしまいます。なので、途中車を止めるわけですが、停まって見るより動きながら見る方が、迫力が増します。
目の前のものは見えないほど早く動くのに、遠くにある景色は全く動かず・・・。その大きさと凛々しさは、圧倒的な存在感を漂わせます。
トレッキング道の入り口までやってきました。
4つほどあるトレッキングコースの中でも一般的な「フッカー・バレー・トラック」というコースを行くことにします。
片道5km弱ですが、標高差も180mと、初心者でも登り易いコースです。
ちなみに、マウントクックは標高3724mで、富士山(3776m)の高さとも近く、親近感を覚えます。
今回の目標は、
「マウントクックを見ながら、朝作ったサンドイッチ(ピーナツバターをぬっただけ)と、タイのバンコクで調達した30円のクッキーを食べ、癒されること。」
歩くこと5分。
振返ると気持ちいい景色が広がっていますが、前を向くとなにやら雲行きが怪しいではありませんか。
このトレッキングコースには3本の吊り橋があります(下の写真はその中でも短く低い方)。
そしてこの吊り橋、かなり揺れます!高所恐怖症の方には厳しいかな?
(一度に渡れるのは20人まで)
(吊り橋からの風景)
トレッキングといっても、道はかなり舗装されているので歩きやすいです。が、砂利道が基本なので、歩きやすい靴がいいかと思います。
歩いていると、やはり雨が降ってきました。
雨と風で、手をポケットに入れないと痛いくらい寒くなってきます。
至る所で自然の川・滝が生まれます。
日本の「尾瀬」を思い出す道もあります。
山の上の方は雪だろうな〜
なんてことを考えながら、全身に雨を浴び、前進します・・・。
晴れでは見られない幻想的な風景も。
この坂道を登れはマウントクックを眺めることができる、フッカー湖に到着です。
トレッキング開始から1時間半・・・
そこで見た光景は・・・
なんと・・・
なんと・・・
氷河!!!!!
遠くにはっきりと見えます。
巨大な氷の塊が。
温かいところで育った私には衝撃の光景でした。
みなさん、お気づきでしょうか。
氷河が溶けずに漂っている・・・
氷が波打ち際に残っている・・・
そうです!
ここは、「それなりの気温!」ということです(正確には計っていないのでわかりませんが)。
それに強風と雨なのでかなりの寒さです。
いやー、今振返っても厳しい環境でした。(まわりの山が大きくて転がってる流氷が小さく見えます。)
しかし、ここで諦めるわけにはいきません。
「マウントクックを見ながら、朝作ったサンドイッチ(ピーナツバターをぬっただけ)と、タイのバンコクで調達した30円のクッキーを食べ、癒される」ことを。
なんとなく、歩きながら天気が回復してきているような気がしていたのと、予報では午後になるにつれ雲の量が減るということを信じて、悪天候の中を待ってみます。
(悪天候の中、どいうにか記念撮影に成功!寒すぎて指、出せません!)
すると!辺りが明るくなってくるのがわかりました。
なんと、短時間ではありましたが、厚い雲の中から太陽が現れ、青空まで見えてきたのです。
今だ!!!
ここぞばかりにサンドイッチ(ピーナツバター)をいただきます!
おいしい・・・(温かいお茶が)
そうこうしているうちに、また天気が悪くなってきたので、足早に戻ることにしました。
疲労とちょっとした達成感の中、トワイゼルの町へと戻ります。
フッカー湖でマウントクックを眺めることはできませんでしたが、衝撃的で印象的な体験となりました。
翌日。
トワイゼルから次なる目的地へ移動の際、プカキ湖沿いを走行中に、マウントクックがこちらを見ていました。
「自然界はそう甘くないよ」
と言われているようで悔しい思いをしたのは確かですが、
やはり美しく、やはり凛々しく、やはり圧倒的な存在感に心惹かれてしまします。
ありがとう、マウントクック。
「クック山」。忘れていた記憶がよみがえった。
いつのころかは忘れたが、雑誌か何かで見た覚えのある風景である。
富士山、マッターホルン、クック山。お父さんの世界三大名山である。
レポートでは、マウントクックへ到達する道程から期待感イッパイのプロセスは
いつものドキドキ感があっていい。
ただ、カレンダーのような風景写真が連続し過ぎる気がする。
あまりにもすごい自然の美に圧倒されたのだから仕方がない気がするが。
吊り橋もいいが、身近な草花やはなかったのかな。
写真が再生できないものが20枚もあるが、お父さんのPCが悪いのか。確認して欲しい。