シリアから逃れてきた難民が住む町。そこで見たのもは・・・


ここはドイツの南西部のとある町。

 

この町に来た理由は特にあるわけではありませんでした。強いて言えば今後の目的地の中継地点。

泊まるところを提供してくれる人が見つかり、観光客がくるようなところではない田舎町で旅の疲れを癒しながら…と思っていました。

IMG_8337(駅前の通り)

意外と交通量はあるように感じましたが、人が出歩くのはあまりないような町です。

 

宝石やその他の石が取れるらしく、町にはジュエリー点がちらほら。博物館もありました(下写真)。IMG_8368

 

かなり景観を崩していますが、ホテルが1つだけ建っています。IMG_8346

IMG_8347(泊めていただいた部屋から見える景色)

 

ここは留学生が代々借りているシェアハウス。滞在時には中国、ブラジル、イスラエル人などが住んでいました。

彼らの一人が、シリアから来た難民の人たちとの交流やコミュニティーを広げる場を提供していると聞き、さらにこの日はBBQの食事会を開催するとのこと。興味を持っていると、快く参加を促してくれました。

 

 

 

そういえばスペインなどでも、『難民を受け入れています』という横断幕を見た事がありましたが、実際にどのようなものなのかを感じたことはありませんでした。IMG_7828(バルセロナで見た横断幕)

 

 

田舎道を歩いていると、住宅地が見えてきました。ここは難民の方々のために政府が用意したエリアだそうです。この地域全体では3000人ほどいるそうで、このエリアは200人ほどが生活しているようです。IMG_8397

 

 

その一角から賑やかな声が聞こえてきました。

IMG_8407

楽しそうな会話とバーベキューのいい匂いに誘われて、次から次へと人が集まってきます。

また、パスポートと書類を広げながら、何らかの手続きをしている人もいました。

 

 

 

この会を企画している学生(国籍はそれぞれ)、難民を支援している人、地域のドイツ人、難民の方々、そして日本から来たメンバーでBBQが始まりました。

IMG_8406この地方では上写真のような方法を用いるようです。これは元々ブラジルのスタイルのようですが、移民がこの地へ持ち込み、現在でも伝統として残っています。

 

 

「今日はトルコのソーセージだよ!」

と言いながら張り切って作業をしているおじさん。慣れた手つきでした。IMG_8403

 

IMG_8408

飛び入り参加でしたが、私にも提供してくださいました。

 

 

 

この会は週に3回行われることもあるようで、住んでいるエリアのコミュニティーを広げる場でもあり、ドイツ語を話す機会の役割も担っています。

 

ある男性に、「仕事を探すのはやはり難しいですか?」という質問をしてみました。すると、「ドイツ語を話す事ができたらチャンスはある」と。明るく振る舞ってくれましたが、声のトーンが下がったのは明らかでした。

 

 

こうした取り組みが本当に「支える」ことに繋がっているのだと実感しました。

 

 

 

子どもたちは公民館のような場所で勉強もしているようです。まだ英語を話すことはできませんでしたが、みんなと一緒にその場にいました。

IMG_8410 髪を横にセットしている少年。しばらく会話がなくその場に座っていたので、「一緒だね」とジェスチャーをすると笑顔になり、その後も仲良くしてくれました。

 

言葉は通じなくても、気持ちがあれば人は笑顔になれます。

 

 

その後も、言葉の壁を超えてその場を楽しみます。

 

IMG_1112 子供だましの手品や本格的な手品で和やかな時間が過ぎてゆきます。中央のお父さんも得意げに楽しめる技を披露してくれました。

 

 

最初はどんな場所か正直不安でした。

 

「難民」という言葉のイメージを勝手に決めつけていたのかもしれません(もちろん問題があることもありますが)。

 

 

IMG_1116(最後まで優しく接してくれたお兄さん)

彼らは自国外での生活を強いられてしまったのです。この地へ来るまでに2週間かかったという人もいました。

安心・安全な生活をすることに大変な思いをする。私たちには想像できないくらいの悲しみや苦しみがあるでしょう。

 

そして彼らを受け入れるシステムや、現地で支援する住民。学生。

 

 

必ずどの世界にも、どのコミュニティーにも「問題」は生じます。人間だもの。

しかしそこで、それを受け入れ、協力し、共生していく力はあるはずです。人間だもの。

 

難民の問題や情勢は複雑で一概には言えませんが、直接こうした取り組みや彼らの想いに触れる機会は大きな経験となりました。

 

 

 

 

難民が住む町、そこで見たものは…

 

「人が集えば笑顔になる」こと。

 

そしてそれが本来あるべき姿のはず…。

 

 

 

 

元気をもたったのは私の方で、彼らの「夜明け」をただただ願う私は無力でしたが、何かを感じるきっかけとして、誰かの役に立てれば幸いです。

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1件のコメント

  1. たまたま泊まったドイツの名前も知られていない小さな町。窓から見える静かな平和の町に、難民の話があろうとは。傲然とはいえあまりにも衝撃である。
    何が衝撃か。
    「必ずどの世界にも、どのコミュニティーにも「問題」は生じます。人間だもの。
    しかしそこで、それを受け入れ、協力し、共生していく力はあるはずです。人間だもの。」ということを感じさせる現実があることを経験したことが衝撃である。そしてその言葉はキッと後世に残るであろう名言である。
    たまたま泊まった町でである。
    締めの、「元気をもたったのは私の方で、彼らの「夜明け」をただただ願う私は無力でしたが、何かを感じるきっかけとして、誰かの役に立てれば幸いです。」
    その後の、窓から見える緑の中に、隆吾の全ての人に安寧をという思想を感じた。

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