ルーマニア第3の都市、クルージ・ナポカ。その南にあるトゥルダという街に、まるでSF映画のような場所が実在します。
数ある塩岩坑の中でも原始的な採掘方法をしており、採掘量が少なかったトゥルダ塩岩坑は、1000年以上の歴史があると言われていましたが、1932年に閉山となります。
その後観光地 として公開され、気温や湿度、空気が澄んでいることから、病気治療施設にもなりました。
2010年にはEUの支援を受け、テーマパークとして大きく生まれ変わります!サリーナ・トゥルダ入り口
階段を降り、トンネルを抜けていきます。
10〜15分ほど歩いた後、目の前に飛び込んできたものは…
まるで映画の世界のような世界が広がっていました。
エレベータや階段で降りることができるので降りてみます。
テーマパークということで、楽しめる施設が設けられています。
コンサートホールと卓球場(バスケットやバドミントンも可能)
ビリヤードと、奥にはパターゴルフ
ミニボーリング場
ちょっと見えにくいですが観覧車
遊具やその他お土産コーナーもあります。
そして圧巻だったのは最深部の地下400メートルに位置する地底塩湖。
上から眺める塩湖は、地球とは思えない不思議な空間。
テーマパークとは言ってもシンプルな仕組みと施設。それでも圧倒される空間。
さらに、そこから見上げるとこんな景色が…
もう何がなんだかわからなくなりますね。実際その場にいてもそうなります。
自然の力と人間がここまで掘り起こした事実に圧倒され、辺りを見渡すことしかできず、ただただ時間が過ぎていきます。
自然がつくり出す曲線も、魅力の一つですね。
サリーナ・トゥルダは博物館としての役割もあり、採掘当時に使用していた道具類や資料も展示されています。
観光としてはまだ発展していなく、日本からも訪れにくいイメージのあるルーマニア。
それでも街の人々は優しく、困っていたらむこうから声をかけてくれたり、助けてくたりしてくれました。
ガイドブックにも載っていないような場所。
教えてもらったバス停を探していると、
「そのバスなら向こう側だね。そっちから道を渡るといいよ!」
と声をかけてもらいました。
これで目的地まで行ける!と安心し、やっと回りが見えた時の1枚。
お金の払い方が分からず飛び乗ったバス。
運転手のおじさんはチケットが買えるバス停で一緒にバスを降り、買い方を教えてくれました。(到着後に忘れ物がないかチェックする運転手)
自然に囲まれのんびりとした空気が流れるトゥルダ。
民家や街の中にも花や緑があふれる可愛らしい街並が残っています。
先頭で旗を持った集団が行き交う現実世界が襲う前に、夢の世界を堪能してみるのはいかがでしょうか。