ブルガリアの首都ソフィアを散策中、賑やかな声と音楽が聞こえてきました。
よく見るとたくさんの子どもたち。気づくと引き込まれるように向かっていました。
この日はどうやら子ども向けのアートイベントが開催されているようで、
デカルコマニーをしたり、
道に落書きしてみたりと、楽しそうなイベントです!
会場は広く、見てまわるとたくさんのブースがあり、どのブースも子どもたちの真剣な表情で埋め尽くされています。
私の勝手なイメージですが、日本の子ども(だけでなく大人もかな?)の多くは表現することが苦手です。
よく聞く言葉は、
「私絵心ないから〜」
この言葉にはいつもうんざりしてしまいます。
作品をつくるということは上手い下手ではないです。
そもそも上手い下手ってなんでしょう。「絵心ないから〜」というのは「似ている」ことに価値を置いてしまっています。
もし「似ている」ことに価値があるなら、表現なんてみんな同じで全くおもしろさもなく、魅力なんてありません。
その時、その価値観、感性で捉えるからこそ、その時の自分に出会えるのです。そこに価値があると思っています。
一本の線、色、形。
4歳でつくった作品は30歳になって同じものはつくれれません。
お母さんの声も聞こえないくらい、夢中になって、感じて、表現を楽しむ姿。
そんな一生懸命な姿から生まれる作品が本当に魅力的です。
子どもの一生懸命な姿に、大人は無力。子どもはどんどん表現を楽しんでいきます。
どんなものができるか分からないからこそ、ワクワクし…
「こうしてみたいな」と試してみる。
分からないからとにかくやってみる!感じたままに!
「だって、そっちのほうが楽しいじゃん!」
と代弁してくれているかのような男の子。
もはや筆の持ち方が違いますね!
描かれているものは上手い下手ではなく、「気持ち」が描かれています。
またこの会場では、音楽も流れていました。
そしてステージまで。
この日は誰でもアイドルになることができるのです。
思うがままに体を揺らしています。
表現に決まり(上手い下手)なんてものはなくたっていいじゃないか!
そしてこの会場でもっと素敵だったこと、
大人も、子どもに負けないくらい一生懸命だったということ。
一緒になって表現することを楽しむ人々。
大人を見て子は育つのだとよくわかりました。
絵を描いてもいいし、工作してもいい。踊ってみてもいい。スポーツでもいい。
空き時間にでも、週末にでも、上手い下手ではなく「今の自分」から生まれるものを表現してみませんか?
他人からの評価なんかどうでもいい!
今の自分に出会って、もっともっと人生をHAPPYに!