アテネからバスとフェリーでザキントス島へ。(フライトもありますが安い方を)
滞在してみると2日間は雨らしく…。予定を変更して延泊。
島での移動手段は公共バスもありますが、あまり便利ではないのでレンタカーやバギー等を借りて移動します。
※映画『紅の豚』に出てくるポルコの隠れ家と言われるビーチ、ナヴァイオビーチへは公共バスではいけません。また、絶壁の間にあるビーチなので、実際に砂浜に行くためにはボートに乗っていくしかありません(波の高さにより上陸できないことも)。
観光当日は快晴!絶好の観光日和です。
とあるレンタルショップで、前日に10ユーロでバギーを借りる約束をしていました。
当日行ってみると、「今貸してるから12時にまたおいで」と言われました。現在9時半。しばらくカフェに入り、ブログの記事を書いたり、調べものをしたり。
ワクワクしていたのでしょう。時間が過ぎるが早く感じました。
「おばちゃん、また来たよ〜!」
「待ってたよ〜!」
とても優しいおばさんである。
いざ借りようとすると、25ユーロ。
え!?話違うじゃん!!!(排気量の違いで10ユーロのバギーでは山をこえられないとか…)
それ以上は出せないと伝えました。おばちゃんはちょっと申し訳なさそうでした。
急いで他のレンタルショップへ。
車やバギーなどがありました。車を借りるお金はもちろんありません。
バギーも思ったより高い。
困っていると、バイクがありました。お値段9ユーロ。
んー。
その横にマウンテンバイク。お値段5ユーロ。
バイクではガソリン代もかかるのかと思い、聞いてみましたが、レンタルショップのおじいちゃん、に通じていなかったようで意味不明な解答が…。
ここまでかなり時間を消費してしまっている。お金もできるだけかけたくない。
でも、山を超えるのは大変そうだ…
決断しました。
マウンテンバイクに!
昼には暑くなってきたので、一旦宿に戻り短パンに着替え…
出発!!!
20分で後悔…
急な坂道で足がパンパン。汗が顔から垂れる。
私の横を、様々な表情の人を乗せた、車やバギーが通り過ぎてゆく…
最初に登った急な坂道を振返ってみる。(急すぎて先が見えません)
急すぎて歩く坂も数知れず…。
しかし、出発したものは戻れない!やりきるしかありません!!!
登っても登っても坂
まだ半分も来ていません。
2時間は登ったでしょうか。ちょっとは平坦な道が現れ、民家も見えてきました。
水筒に入れてきた紅茶もなくなりますが、動物達が応援してくれます。
その後はアップダウンを繰り返し、
見えてきました!海!!!
が…、太陽の位置、島が見えることを考えると、これは間違っている…。
この時点でかなりの疲労。
一旦たん落ち着き、どこで道を間違えたか考える。
だいたいの予想をし、戻ることに…。
15分ほど走り、ちょっと迷った分岐点。反対方向にバギーがゆくのが見えました。ここで間違ったのでした。
その後は道に人がいたら確認し進みます。
少しづつ下りになってきました。
そして、
見えてきました!反対側の海!ここからは下るのみ!いっきに元気が出てきます!!!
岩場に激しくぶるかる波が見えますが、この写真の場所は全くの無音。想像以上に距離があります。
ようやく駐車場が見え、観光客が!
着きました!
自転車を止めると、
「君は自転車でここまできたんだね!なんてスポーティーなんだ!」とおじさんが讃えてくれました。
「かなり疲れたよ」と表情は笑顔のつもりで答えるが、足元は疲労でガクガクしていました。
展望台らしきところがあり、見下ろすと・・・
見えました!!!ポルコー!と叫びたくなりますが、力がなく「おぉ…」とつぶやくだけで…。
辺りをみていると、展望台ではなく崖の方に人々が。
柵もない断崖絶壁。
向こう側のほうが景色がよさそうです。
行ってみることにしましたが、疲労のため足ガクガク&島ぞうりでは、足場の悪い断崖絶壁は危険です。
できるだけ内側を通り、ビューポイントまでゆっくり行きました。
もう少しです。
そして…
ついに絶景を見ることができました!
何ですかこの色は!何ですかこのかっこよさは!
マウンテンバイクに決断し3時間半。(車なら1時間かからないと思いますが)やっとの思いで…。
帰り道を考えたくないのでしばらく絶景を楽しむことに。
たまには絵を描いてみるのもありですね!
目標があって、一歩一歩進めば、達成できるものですね。
一歩の大切さを感じました。
帰り道、影が長くなっていました。
横を通る車に、今度は気持ちよく笑顔を返しながら進みました。
風を切りながら下って行きます。
山を抜けると、来る時には気づかなかった景色が広がっていまいした。ペロポネソス半島と、海、そしてどこまでも続くギリシャの山々でした。
心の底から「気持ちいい」と感じました。この旅一番の、心に残る風景だったように感じます。
翌日の筋肉痛と日焼けが勲章です。
絶景!
絶景!
サイコー!!
映画思い出します。。。
そして,たまに描いた絵がもっとにサイコー!!
この世のものとは思えない絶景を最大限に強調するためにバイクを利用したのかと疑いたくなるほどのストーリーである。
もし、最初の10ユーロのバギーだと感動もストーリーも半減だっただろう。
おばちゃんに感謝。
それにしても 坂道の途中でのバイクの写真を撮るなんぞはストリーを意識しなければできない相談である。
「一歩一歩の大切」、「長い影」、「心地よい風」、「筋肉痛の勲章」
苦難を乗り越えた者しか味わうことのできない表現がちりばめられ、こちらこそが心地よく癒されたことに乾杯。
島ぞうりでチャリ漕いでたの?
2時間?
さすが!笑
にしても疲れた分、景色は綺麗に見えるだろうし、記憶には残るしで、プラマイだとプラスだな!