世界三大映画祭の一つと言われるカンヌ国際映画祭。
レッドーカーペーットでお馴染みのメイン会場。
メイン会場は映画関係者のみの入場制限はありますが、有名人を一目見ようと多くの人がメイン会場周辺に群がります。
前日にはスリルバーグ監督も来ていたようで。
有名人が滞在していると思われるホテルの前では、ファンが出待ちをしています。
新作の発表の場であることはもちろんですが、映画関係者は人気の出そうな監督、役者、技術者の発掘に必死だとか。
映画祭期間中、メイン会場周辺では一般客でも見ることが出来る映画が、毎日数本ずついくつかの会場にて上映されています。
会場前では行列も。
浜辺では夜になると無料上映があります。
周辺を歩いていても、映画祭の盛り上がりを感じることができます。
ということで、映画を見ることにしました。プログラムを見て気になっていた、『MEAN DREAMS』という作品。
2時間弱の映画は、英語での上映、フランス語字幕でした。シンプルでインパクトのある内容だったので理解しやすく、飽きるどころか心臓の音が聞こえるほど、ハラハラしたことも覚えているくらいです。
会場内の、映画を感じている雰囲気がとても印象的。反応も様々で、となりの席にいたフランス人のおばさんも、「今のはこうだったよね〜」なんて話かけれれました。
上映を終えると、監督をはじめ、主演の2人や関係者が登場!
今スクリーンで見ていた人が目の前に現れるといっきに親近感が湧きますね。
そして、その場で質問タイム。
ここでは関係者ではなく、一般の人からの質問を受け付けていました。積極的に手を挙げる人々。
暴力的なシーンの提示の仕方はどうなんだ?といった質問をはじめ、この役者を抜擢した理由、役者の人生観まで、深い話が飛び交います。
真摯に、そして笑いありの応答に会場内も和やかな雰囲気に。監督さんの表情を見ても、自信にあふれ、映画という表現に誇りを持っているような雰囲気を感じました。
「あ〜楽しかった」で終わらず、こうして一つの作品について、みんなで考える。そして「共感」や「共有」を大切にしている空間がとても暖かく、心地よく感じました。
余韻に浸りながらしばらく散歩。
ヨットやボートの数が写真では伝わらないほどです。さすがリゾート地。
映画祭の傍ら、普通の生活が垣間見れるのもまた、魅力の一つですね。
映画という表現方法の魅力を感じさせてくれたカンヌ。
そしてリゾートでありながら、品のあるほのぼのとした雰囲気。
様々なことを考える時間を与えてくれた場所でした。